何かの縁かな?
それはタクシー乗務員だった頃
都内から1人のお客様を乗せた。
その方は、色々会社を営んでいる方だった。
ハローワークで検索しても、募集している会社です。
タクシーの給料の話で、話が弾み、
今求人をみなさんが知っている媒体でも、
ハロワでも出してると言われて、
求人を見て良かったら応募してと言われて別れた。
何かの縁かな?
なんて勝手に思ってしまって
これが転職の負のスパイラルに
なろうとはこの時、考えもして無かった。
この求人とは、新しく会社を立ち上げる。
霊柩車の会社
それは、寝台会社。
いわゆる、霊柩車の会社。
寝台会社って、あまり考えて無かったが、タクシー時代に、老人ホームや病院から寝台車の後ろをついて言った経験は何度かあった。
人に感謝される仕事
何かの縁も感じて、応募して社長と話す事になった。
寝台車の求人とあって求人が少ないとのこと。
先行き会社を引っ張る人材になって欲しいこと。
これから忙しくなる業界であること。
人に感謝される仕事だと説得された。
再婚したばなりだったので、嫁さんとも話したが、
嫁さんは、タクシーのままでいて欲しいって言われたが、説得して転職する事にする。
確かに、人には感謝される仕事ではあるが、、、。
都内のマンションの一室に事務所があった。
社長の知人三人がとりあえず会社の経営をする。
三人とも、寝台については素人だった。
この会社は、日本の中心にある寝台会社のフランチャイズに加盟して起業。
素人に教わる教育が、最悪だった。
それは、彼らにしたら教えるスキルがないので仕方ないが、教わる方はそれ以上にどうすれば良いのか不安になる。
同時に入社したのは4人
同時に入社したのは4人。
一応、三交代勤務で4人の内2人が1ヶ月夜勤になった。
夜勤になった私と私より年下の方と一緒に教育されるが、深夜の倉庫でストレッチャー練習を毎日行う。
素人が素人に教える事は、なんのメリットもない。
結局、同期2人で深夜の倉庫でストレッチャー練習を行う事になる。
いわゆる放置教育。
寝台車は、エスティマタイプがリーズナブルな料金になるので、エスティマにストレッチャーを出し入れ、ストレッチャーの操作法、スムーズになるように練習する。
夜勤は21時から6時までの勤務。
深夜の倉庫でストレッチャー練習
入社してなかなか仕事の連絡は来ない。
フランチャイズ先から仕事が入る事になっていて、
深夜の倉庫でストレッチャー練習ばかり3時間行い、事務所に戻り電話当番になる。
24時から深夜の1時迄休憩。
2時から待機。待機。待機。
フランチャイズ先からもらった資料をみたり、斎場場所の確認。
初めて仕事が入る。◎が仕事した日。
病院からセレモニーではホール。
3週間目、あまりにも仕事が、入って来ないので、上の3人が慌ててくる。
都内のセレモニーではホール、葬儀社に営業に行くが、すでに都内業者は大手が斎場を抑えているので
「いまさら何を言ってるんだ」って言われてこちらには回って来ない。
フランチャイズ脱退
上の3人は、勝手にフランチャイズ先から仕事もらえないなら、自分達で直接営業したり、フランチャイズ脱退しようなどと言い始めるが、契約書には同類の仕事は出来ないように書いてあるのは当たり前。
社長に相談もせずこの、3人は何を考えてるんだろう?
フランチャイズ先が、仕事も紹介する話だったみたいで、都内の状況も確認しないでフランチャイズに加盟。
寝台車を持っていない小さな葬儀社には都合が良いみたいで、やっと一社と契約出来た。
ストレッチャーには前と後ろがあって、故人の頭を運転席側に前から入れる。
これは、フランチャイズから渡された資料にも書いてあって、やってはならない項目の一つ。
エリアマネージャーと同行
フランチャイズ先から、仕事の連絡が来る。
立ち上げメンバー3人の内1番偉い、エリアマネージャーと同行する。
今日は作業を見るように指示された。
有名な葬儀社の仕事で、病院へ下げに行く。
故人を乗せる仕事=下げという。
葬儀社の担当者とエリアマネージャーが下げの準備をしてるのを、見ていると
絶対やってはいけない、前後反対で故人を乗せる。
運転は私がして、セレモニーホールへ。
届けた後に、有名な葬儀社から連絡ありかなりエリアマネージャーはかなり怒られていました。
この有名な葬儀社から、仕事頂けなくなりました。
素人集団
素人がやるからこうなる!
寝台会社の需要は、これからあるかもしれません。
でも、この会社に未来はないと感じた瞬間でした。
景気の良さそうな親会社がとりあえず、やっているので給料はもらえましたが、2ヶ月いて仕事したのは3日間だけで、後は待機とストレッチャーの放置練習と電話当番。
ストレッチャーの使い方なら、上の3人には負けない位の練習量です。
音を立てないようにストレッチャーの出し入れは自信あります!
仕事がないのと、社長と約束していた。
2週間で社会保険に加入させるということさえ守っていただけなく、仕事量のなさに不安を感じて、深夜の同期2人一緒に退社する。
laugh x laugh でいこう!